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「秋うつ」・・・夏から秋への、「なんとなく」感じる心と体の不調

 暑くなる日がなくなり、過ごしやすくなってきましたね。
 芦野調剤薬局がある那須高原は、朝晩は寒さを感じる日が増えてきました。
 夜は肌寒いと、薪ストーブに火を入れています。 

 さて、日が暮れる時間が早くなってくると、なんとなく寂しい気持ちになってきますね。
秋の気配を感じはじめるこの時期は、心や体の不調を感じる人が少なくありません。

・朝、ベッドからなかなか起き上がれない。
・何となく気分がふさぎがちで、小さなことでイライラしてしまう。
・集中力が続かず、仕事や家事に身が入らない。
など・・・。

 こうした夏から秋にかけての精神的な不調は、俗に「秋うつ」と呼ばれ、医学的にも「季節性感情障害(季節性うつ病)」という病態として認識されています。

 夏から秋へと季節が移り、一日の日照時間が短くなると、セロトニンの分泌量が減少するそうです。セロトニンは、自律神経のバランスを保ったり、体内時計の調整などに関わる神経伝達物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれています。セロトニンが不足すると、感情のコントロールが難しくなったり、気分が落ち込みやすくなったりと、うつ状態に陥るリスクが高まります。これが、「秋うつ」の基本的な生化学的メカニズムと考えられています。
 また、急激な気温の変動も、体温調節機能を狂わせ、体に大きなストレスを与えます。

 この様な時に西洋薬での治療はどうでしょうか。
 季節性感情障害を含め、精神的な不調の治療において、西洋医学では薬物療法が広く用いられます。特に抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質の量を調整することで、つらい症状の緩和を目指します。
 抗うつ薬は病気の「根本原因」そのものを治しているのではなく、あくまで脳内の化学物質のバランスを一時的に調整し、症状を緩和しているに過ぎません。病気そのものを引き起こしている本質的な問題(日照不足、不規則な生活習慣、ストレスなど)を解決するものではありません。
 また、抗うつ薬は、副作用として眠気や倦怠感、口の渇き、吐き気や胃の不調、体重増加、性機能の低下などの可能性があり、急に服用を中止すると、めまいや頭痛、強い不安感などが現れる「離脱症状」が生じる場合があります。

 一方、漢方薬での治療はどうでしょうか。
 東洋医学的には、季節の変わり目の不調は、「気」の巡りの滞りや、秋の乾燥した気候(燥邪)が関係していると考えられています。漢方薬も全く副作用がないわけではありませんが、調子が良くなればいつでも中止することが可能です。
 季節の不調によく用いられる代表的な漢方薬とその特徴をご紹介します。

処方名主な症状向いている「証」の目安主な東洋医学的作用
半夏厚朴湯のどのつかえ感、不安感、気分がふさぐ、動悸体力中等度気の巡りを良くする(理気作用)
柴胡加竜骨牡蛎湯精神不安、不眠、動悸、イライラ、胸のつかえ体力中等度~実証精神を落ち着かせる(鎮静作用)
加味逍遙散精神不安、イライラ、不眠、冷え、肩こり体力中等度以下(虚証)気と血を巡らせ、補う(理気補血)
酸棗仁湯心身の疲労による不眠、眠りが浅い体力低下、心身疲労精神を落ち着かせ、安眠を誘う(安神作用)
桂枝加竜骨牡蛎湯ストレスによる動悸、不眠、多尿体力中等度以下(虚証)気を整え、精神を落ち着かせる

 漢方薬は、単に症状を抑えるだけでなく、その人の「証」に合わせた根本的な体質改善を目指します。

 芦野調剤薬局では、「あんしん漢方」での無料相談を提供させて頂いています。おすすめ漢方薬をご提案しますので、その結果をみてから購入するかどうかを決めることができますよ。
 また、服用時の不安や悩みは、メールや相談フォームで、いつでも漢方医療チームに相談することができます。プライベートな内容でも、非対面なので、心置きなくご相談いただけます。 ご要望に応じて、LINEのビデオ通話を利用して診療を受けることが可能です。オンラインで受診できるので、病院や薬局へ出向く必要はありませんので、漢方薬を試してみたい方にはおすすめです。